ノブをまわすと

その日観た映画や、演劇をはじめとした舞台公演に、ちょっとした感想でも。

「三人姉妹」

日本/'15年公演(多演)/地点(A・チェーホフ作、三浦基演出)


粗筋は過去の日記参照のこと*1。「地点」の神奈川芸術劇場KAATとの共同事業による上演です。
可動式の透明な壁を挟んでの、組んずほぐれつ三人姉妹。先日観たKERA版とは180度異なり、台詞をばらして再構築する三浦節による演出の妙に溢れた舞台となっています。モスクワを夢見ながら地べたを這いずり回るその姿は、まるで足を引っ張り合う泥仕合の様相をみせ。物語性ではなく戯曲に内包される「何か」をあぶり出そうとする、その「何か」をとらえられるかどうかで面白さが変わるのが地点の怖いところです。おちおちしていられない。
多人数の地点を見るのは初めて。少人数の方が好みかな。