ノブをまわすと

その日観た映画や、演劇をはじめとした舞台公演に、ちょっとした感想でも。

演劇

竜馬の妻とその夫と愛人~と、歌使いの唄~

日本/’12年公演(再々演)/劇団東京ヴォートヴィルショー(三谷幸喜作、山田和也演出) 荒んだ生活を送る女とその周囲の人々の言動を通して坂本龍馬の存在の大きさが浮かび上がる。劇団東京ヴォートヴィルショーに三谷幸喜が書き下ろし映画化もされた作…

こんばんは、父さん

日本/’12年公演/二兎社(永井愛作・演出) 廃屋となった町工場で再会した親子が長年のわだかまりを解きほぐしていく。 人生の成功とは何か。事業や投資で失敗して夜逃げした似た者同士の父と息子は、お互いを理想像というフィルターを通してしか見ていな…

十一ぴきのネコ

日本/’12年公演/こまつ座&ホリプロ(井上ひさし作、長塚圭史演出) お腹をすかせた都会の猫たちが巨大な魚の噂を信じて冒険の旅に出る。馬場のぼるの絵本をベースに井上ひさしが戯曲化した作品です。 「子どもとその付添いのためのミュージカル」と侮る…

X day

日本/’10年公演/地球ゴージャス(岸谷五朗作・演出) 訳ありの男女が集まるバーでの特別な日を描く。岸谷五朗と寺脇康文のユニット「地球ゴージャス」による公演です、初見。 歌ありダンスありパフォーマンスありで、ショーに近い演劇。物語が動くのは最…

しだれ咲き サマーストーム

日本/’19年公演/あやめ十八番(堀越涼作・演出) 花の吉原を舞台に男女が織りなす惚れたはれたのだまし合いにわか芝居。花組芝居出身の堀越率いる「あやめ十八番」初鑑賞です。 古典落語と現代劇のジャンルも今昔も入り乱れたド派手な狂言もの。一癖も二…

貧乏物語

日本/’22年公演(再演)/こまつ座(井上ひさし作、栗山民也演出) 戦前の日本で経済学者・河上肇の留守を預かる女たちを通じて思想とは何かを描く。 井上戯曲にしてはライトなパッケージでありながらも内容は濃く深く。日本共産党員となり特高に目を付け…

アパッチ砦の攻防

日本/’11年公演(6演)/劇団東京ヴォートヴィルショー(三谷幸喜作、永井寛孝演出) マンションの一室に引っ越してきた男と、前に住んでいた男が巻き起こす家族にまつわるドタバタ劇。 勘違いが勘違いをよぶ脚本の妙が光る一方、スラップスティックの感…

cocoon

日本/上演中(再々演)/マームとジプシー(藤田貴大作・演出) 太平洋戦争下での沖縄・ひめゆり学徒隊をモチーフに戦争に巻き込まれていく少女たちの姿を描く。京マチ子の同名漫画を舞台化した作品です。 京マチ子の独特な雰囲気を見事に3D化し、少女とリ…

監視カメラが忘れたアリア

日本/’07年公演/虚構の劇団(鴻上尚史作・演出) あらすじは第4回公演版を鑑賞した過去の日記へ(→id:totte:20220716)。今回は旗揚げ準備公演として中野ザ・ポケットで初演されたバージョンです。 警察の監視カメラシステムと聞くと『踊る大捜査線 THE…

天使は瞳を閉じて

日本/’11年公演/虚構の劇団(鴻上尚史作・演出) 放射能に汚染された世界から隔離されたまちを舞台に天使が見守る人々を描く。鴻上が第三舞台時代の戯曲を虚構の劇団としてはじめて上演したものです。 初演から30年以上経つ今もなお人気のある戯曲で、…

アンダー・ザ・ロウズ

日本/’11年公演/虚構の劇団(鴻上尚史作・演出) トラウマに復讐しようとする地下組織のリーダーの身代わりとしてパラレルワールドに連れてこられた男の物語。 暴力に対する暴力を推奨する集団はカルト性をはらみ、受けた被害は加害としてブーメランのよ…

エゴ・サーチ

日本/’10年公演/虚構の劇団(鴻上尚史作・演出) 筆の進まない作家が自分をかたるブログを見つけたことで失われた記憶が呼び覚まされる。 いまや「エゴサ」は一般用語に近い認知度となっているけれど上演当時はまだそれほどでもなかった気がします。鴻上…

監視カメラが忘れたアリア

日本/’10年公演(再演)/虚構の劇団(鴻上尚史作・演出) 防犯を目的とした監視カメラに見守られる日本で生きる若者たちの秘密を描く。旗揚げ作品『グローブ・ジャングル』、第2作『リアリティ・ショウ』に続く3部作だとか。旗揚げ準備公演としても上演…

リアリティ・ショウ

日本/’08年公演/虚構の劇団(鴻上尚史作・演出) ネット企画で24時間生活と稽古を配信される若手劇団の1か月を描く。 演劇と恋愛とカルト宗教という今作の3題噺は、すべてがリアルでありフィクションでもあるもの。つまり、そのまま「リアリティ・ショ…

グローブ・ジャングル

日本/’08年公演/虚構の劇団(鴻上尚史作・演出) 人間関係に悩む人々が偶然集まった異国の街で子供向けの演劇をはじめる。鴻上尚史が若手と立ち上げた新劇団の旗揚げ作品です、初見。 鴻上本人の作品だと言われなければ、きっと鴻上テイストにかぶれた学…

戦国BASARA

日本/’09年公演/舞台「戦国BASARA」製作委員会(西田大輔作・演出) 感想、後ほど。。。

残火

日本/公演中/廃墟文藝部(斜田章大作・演出) 昭和と平成の境目に生まれた世代が見つめる平成史。名古屋の劇団「廃墟文藝部」によるコロナ禍での延期公演です。 2つのターニングポイントとなる震災と、これから必ずくるといわれる大地震を軸に描かれるも…

BOAT

日本/’18年上演/東京芸術劇場(藤田貴大作・演出) どこかの島で暮らす人々と忍び寄る戦争の影。「マームとジプシー」の藤田貴大による東京芸術劇場主催公演です。 現在のウクライナ情勢のもとで、この作品から感じ取られるものは大きく変わったように思…

日本/’21年上演/ティーファクトリー(川村毅作・演出) 死刑制度の前で、悩みぬく者たちの姿を描く。2012年に白井晃演出で初演され、その後様々なかたちで上演されてきた作品を川村毅自身が初演出したものです。 詳細は語られずとも、犯罪被害者たちのセ…

死なない男は棺桶で二度寝する

日本/’17年上演(再演)/劇団ポップンマッシュルームチキン野郎(吹原幸太作・演出) 感想、後ほど。。。

DROP

日本/’08年上演/Kentaro Kobayashi Solo Performance Live Potsunen(小林賢太郎作・演出) 感想、後ほど。。。

夫のオリカタ

日本/公演中/劇団蒼天の猫標識(作・演出 いば正人) 子供たちの集まる駄菓子屋の2階で折り紙を折りながら夫婦が織りなす物語。いば正人による外部への戯曲提供作をセルフリメイクしたものです。 ファンタジー要素を帯びつつも、タイトルさながら想いも機…

笑の大学

日本/’96年公演/パルコ(三谷幸喜作、山田和也演出) 太平洋戦争の最中、浅草で軽演劇活動を行う座付き作家と検閲官との攻防を描く。以前に再演版を観ているも初演版は初見です。 14年前に観たときよりも粗削りな印象だったのですが、上演年に違いがあっ…

AD-LIVE2016

日本/’16年公演/AD-LIVE Project(鈴村健一作・演出) 睡眠状態から醒めない友人を救うべく新技術により心の中に会いに行く。鈴村健一がプロデュースする声優陣によるアドリブ劇の2016年9月10日キャスト版を鑑賞。 大まかな設定とストーリーに沿い、2人…

天守物語

日本/’11年公演/新国立劇場(泉鏡花作、白井晃演出) 姫路城の天守に巣食う魔物と地上の鷹匠との恋愛模様。1917年に発表されたが、モノの本によると初演は1950年代だとか。 妖しさ満点、海外ものであればダークファンタジーとジャンル付けたいけど、この…

風の谷のナウシカ

日本/’19年公演/松竹(丹羽圭子・戸部和久作、G2演出) 世界の真実を解き明かすべく立ち向かう少女の姿を通して人と自然の共生を描く。同名アニメ映画の原作でもある宮崎駿による漫画全7巻を新作歌舞伎として上演したものです。 通しで7時間に及ぶ超大…

Cat in the Red Boots

日本/’07年公演/劇団☆新感線(戸田山雅司作、いのうえひでのり演出) 魔法の赤い長靴をはいた猫に導かれた平凡な青年が、物語の主人公になるまでを描く。 ヨーロッパの童話や民話などを散りばめたミュージカル調ファンタジー活劇。当たり障りのないスト…

はいからさんが通る

日本/’20年公演(再演)/宝塚歌劇団花組(小柳奈穂子作・演出) 動乱の大正期に運命を翻弄されるはいからさんと青年将校の恋愛模様を描く。大和和紀による同名漫画を宝塚歌劇団が舞台化したものです。 文明開化の明治を経て女性の権利が大きく謳われた時…

畜生たちの楽園

日本/公演終了(ソワレ)/劇団不労社(西田悠哉作・演出) 人里離れたコミューンで繰り広げられる惨劇。劇場主催の「次世代応援企画break a leg」選出劇団による公演です。 新興宗教の雰囲気漂う閉鎖的な共同体に流入してくる人々は、次第にその価値判断が…

走れメルス~少女の唇からはダイナマイト!

日本/’04年公演/NODA・MAP(野田秀樹作・演出) 下着泥棒と青春に縛られた女の鏡越しの情愛を描く。観るのは3度目です。 未だ見ぬ君に恋焦がれ、その蜉蝣を追い求め続ける青春の焔は、死の匂いと相まって、美しく儚く狂おしい。淡く切ない恋愛模様を初…