日本/公演終了/名古屋市文化振興事業団[名古屋能楽堂]、能楽協会名古屋支部
感想、後ほど。。。
日本/’23年上演/名古屋おもてなし武将隊事務局(西田シャトナー作・演出)
「名古屋おもてなし武将隊」が時空のゆがみに巻き込まれタイムスリップするなか、時のいたずらで叶わなかった真の覇王を巡る闘いが幕を開ける。名古屋観光のコンセプト団体が西田シャトナーを招いた作品です。
シャトナーの代表作『Believe』だったかと問われればそうではなかったけれど、かつての武将が現代に蘇ったという既存コンセプトをフルに活かした設定変更は非常に良かったし、インド映画でのミュージカル部分のように入れざるをえない演舞にも必然性があったし、きっと運営事務局以上にコンセプトに忠実であろうとしていたのではないかしら。そういう誠実さに惚れる。
パワーマイムは少なめながら、巨大ロボまで出てくるシャトナー節をやり遂げた武将隊に拍手。
東西ドイツの諜報部による騙し合い。
冷戦時の情報戦をビジネスライクに手掛ける諜報部員が、作戦遂行中に恋に落ち、人間としての情を持ってしまう。清濁あわせもち、微妙なパワーバランスが崩れた方が死ぬゲームのような世界に、主人公は正義を感じることができずあくまで仕事だと自らに言い聞かせている姿が珍しく。主義主張ではなく個々の人間として描いているところが好印象でした。
リチャード・バートンとクレア・ブルーム。