ノブをまわすと

その日観た映画や、演劇をはじめとした舞台公演に、ちょっとした感想でも。

「追伸」


日本/公演中(再演/ソワレ)/空の驛舎(中村賢司作、空ノ驛舎演出)


3本の短編からなる命と時間の物語。OMS戯曲賞受賞作の再演です。初観劇。
多くは語られず、一部は観客の想像力に委ねられる。時は無情に流れ、堅固たる記憶は砂となり積もる。残るのは大切な人が存在していたという温もりだけ。なんとなくわかる、けれど、わからない。そもそも「わかる」ことなんてほとんどないのかもしれません。文字面で読んでみたいなと思ってしまったので、もっと視覚から伝わってきても良かったと思います。
フライヤー裏面引用の松田正隆の選評にある「風景としての人間」という言葉に納得。