ノブをまわすと

その日観た映画や、演劇をはじめとした舞台公演に、ちょっとした感想でも。

「ゆうれいを踏んだ」


日本/公演中(マチネ)/突劇金魚(サリngROCK作・演出)


ある日公園で幽霊を踏んだことにより頭に桜の木が生えてしまった女性の波乱万丈な人生を描く。劇作で名を売るサリngROCK率いる「突撃金魚」初観劇です。
本当に頭に桜の木が生えるとは思わず。唐十郎が好みそうなアングラ設定は突出した個性の隠喩でしょう。必要とされると撥ね付け、それでいて必要とされる場所を探している。家族という共同体はそんなアンバランスのうえに成り立っていると言いたげに。その感覚はなんとなくわかります。でもあまり受け入れたくない思想だなとも思う。絶望を客観的にみて慈しむ、そんな作品だったように思います。
役者陣が個性的だったから全員列記しておこう。片桐慎和子、山田まさゆきの劇団員に加え、殿村ゆたか、有北雅彦、ののあざみ、大畑力也、Sun!!。