監視カメラが忘れたアリア
日本/’10年公演(再演)/虚構の劇団(鴻上尚史作・演出)
防犯を目的とした監視カメラに見守られる日本で生きる若者たちの秘密を描く。旗揚げ作品『グローブ・ジャングル』、第2作『リアリティ・ショウ』に続く3部作だとか。旗揚げ準備公演としても上演されているようです。
膨大な情報にたやすくアクセスでき、様々なものがリアルタイムで可視化される社会でも、他人の心の中だけはわからない。そのことへの不安、疑念、焦り、敵意etc。安全安心がつくられていることも理解できるけれど、究極のプライベートパーツまでが覗かれているのではと恐怖を覚えるその感覚もわかるのです。3作目にしてやっと鴻上の良さが少し出ていたように思います。
主役に客演・古川耕史。なにかあったのだろうきっと。