ノブをまわすと

その日観た映画や、演劇をはじめとした舞台公演に、ちょっとした感想でも。

「GOLD BANGBANG!!」


日本/公演中(マチネ)/劇団壱劇屋(末満健一作、大熊隆太郎演出)


ハロウィンの街で活躍する何でも屋が繰り返す時間に巻き込まれる。関西で人気の「ピースピット」末満作品を、関西若手筆頭劇団が若手役者を集めて上演した作品です。壱劇屋、初観劇。
ポップなダークファンタジーを粗削りに正面突破する2時間半。脚本はそもそも何もなくただハチャメチャで、はっきりいって好みではないのですが、楽しいのは認めます。圧巻は終盤の怒涛のリピートパフォーマンス。実際何分あるんだろう。ただ世界観の創り込みが大事であって、素舞台でやって良い作品ではなかったと思います。役者の力量の差もしかり、フと我に返ると一気にお遊戯会めいてくる。
役者・大熊隆太郎はセンスがいい。壱劇屋自体は、初見では個性がよく見えませんでしたが、次はガラリと変わり「ヨーロッパ企画」上田作品だとか。企画の組み方は面白いと思います。