ノブをまわすと

その日観た映画や、演劇をはじめとした舞台公演に、ちょっとした感想でも。

「想稿・銀河鉄道の夜」


日本/公演中(マチネ)/MEHEM(北村想作、ながたゆうか演出)


宮沢賢治の代表作を劇作家・北村想が戯曲化した人気作。そのVer.2を関西の若手団体が上演したものです。初観劇。
信仰や科学を駆使して人間は本当の幸福を求め、「死」と寄り添った銀河鉄道の乗客たちはそれぞれの本当の幸福を見つける。人間は誰でも平等にどこまでも行ける切符を持っていることに気づかされました。MEHEMの描くジョバンニはカムパネルラのいう「本当の幸福」をどうとらえたのか、あまり伝わって来ず。感情面だけでなく関係の距離感まで表現できたらより深まったかなと。
新本裕加のカムパネルラは気さくな男前で、イメージと異なる像。そういうのもありかと。ただジョバンニ役の石川信子もカムパネルラタイプのように見えてしまいました。