ノブをまわすと

その日観た映画や、演劇をはじめとした舞台公演に、ちょっとした感想でも。

「十一人の少年」


日本/公演中/劇団東京乾電池(北村想作、柄本明演出)


盲目の女と会社の演劇サークル所属劇団員の男が、結末のない戯曲の先を冒険する。北村想岸田戯曲賞受賞作を結成40周年の「劇団東京乾電池」が上演したものです。
とりあえず名古屋で観られる喜び。時間泥棒に追われるモモを主人公としたミヒャエル・エンデの名作を下書きとして、想像力を奪いに来る保険屋に立ち向かう北村流演劇論。あえてなのかのヘタウマ演技は僕にはハマらず。もう少し夢を見させてくれるかと。けれど、それこそ現実であり、そのなかを突き進む人生という名の船の推進力となるのが想像力であり、演劇そのものなのかもしれません。
若い役者さんも沢山いるベテラン劇団っていいですね。