ノブをまわすと

その日観た映画や、演劇をはじめとした舞台公演に、ちょっとした感想でも。

「デザートはあなたと」


日本/公演中(マチネ)/SLOFT/N(北村想作・演出)


タクラマカン砂漠に飛行機が不時着し、たった8人だけ生き残った乗客による連続殺人事件の真相を描く。名古屋の若手俳優を中心にした北村想による演劇私塾「SLOFT/N」による公演です。北村想自体劇場初観劇。
命が軽いのは推理モノでは不問にふすべきところかもしれませんが、プロットからくだらないのでそれどころじゃない。哲学と物理学で誤魔化そうとしていますが、トリックは小学生レベルだし動機も微妙。自称国民的アイドルへの批判も一義的に過ぎず薄っぺらくて逆に恥ずかしい。学生演劇かと。群像劇にすら成っていない。北村想椿三十郎になる前にまず黒澤になるべきではないでしょうか。
取り立てて言うべき役者はおらず。台詞喋るだけで精一杯の印象を受けました。