ノブをまわすと

その日観た映画や、演劇をはじめとした舞台公演に、ちょっとした感想でも。

「もぐもぐ☆らびりんす」


日本/公演中/大阪府立大学劇団123(片岡祥子作・演出)


地上と地中を行き来してのピュア・ホワイトな等身大の恋愛模様。関西トップクラスの観客動員数を誇るまでになった府大の学生劇団「劇団123」による公演です。
観るのは去年の新歓公演に引き続いて2作目なのですが、新歓時期だからなのかいつもこうなのか知りませんが、またも恋バナ。それもリアリティの粋を成層圏のそのまた向こうまで飛び越えた純情さで最後まで押し切ってしまう。もぐらに何の意味があるのかとか、演じ分ける気がないのかと突っ込みたくなる年齢設定とか、多様される不自然な面キリ演技とマイム、よくわからない音照等々言いたいことは山のようにあるのですが、なぜか許せてしまう。それが劇団123の不思議な魅力であり、動員の多い理由なのでしょう。
去年も思ったけど、今年も川瀬理香子がすごかった。なぜ彼女はあそこまで自分の武器をわかっているのだろうか。