ノブをまわすと

その日観た映画や、演劇をはじめとした舞台公演に、ちょっとした感想でも。

「SQUARE AREA」


日本/公演終了(マチネ/再演)/劇団壱劇屋(大熊隆太郎作・演出)


四角い空間=スクエアエリアから出られない人々。大阪から全国区へ羽ばたきはじめた若手劇団「壱劇屋」によるツアー公演です。
出入りの激しい密室、とはなんと的を得た言葉。爆音のリズムミュージックに乗せて、演技とマイムが入り混じる。鬼のようなきっかけと、脱力のシーンのバランスがよく、大変観易かったです。円形舞台の醍醐味もパフォーマンスに昇華させ。逃げ出したい現実に向き合うという設定はチープですが、最後にきちんとどんでん返しを用意する姿勢は評価します。
よく動く役者たち。看板の大熊隆太郎の身体感覚には驚きます。