ノブをまわすと

その日観た映画や、演劇をはじめとした舞台公演に、ちょっとした感想でも。

「二十歳で自伝を書く方法」


日本/公演中/名古屋大学劇団新生(松尾佳則作、まつをおやつ演出)


大学近くの寮に住む住人たちが暇を持て余しながらも微妙な人間関係に悩む。名大の老舗劇団「新生」による新歓公演です。初観劇。
まず脚本に若々しさが感じられない。舞台上の役者同士がノってないのに観客がノれるわけがないと思うのです。ラストにも大きな疑問符。え、先送りするんだ。この決断は"今を大事にする"ということにはならなくて、ただの"逃げ"というのでは。というよりもそんな単純な問題ではないだろうと。次に会話が全然成立してなかったのも辛かったです。彼らは誰と喋ってるんだろう。人間関係も鍵となる事件も薄っぺらかったです。
役者の演技傾向は統一して欲しいな。塩見役・日比野わか葉が一番現実に居そうで目鼻立ちもくっきりしていて、観ていて楽しかったです。これが初舞台なら悪くない。