ノブをまわすと

その日観た映画や、演劇をはじめとした舞台公演に、ちょっとした感想でも。

「赤鬼」


日本/公演終了/企画OG会(野田秀樹作、おぎ演出)


とある村に流れ着いた異人と村人の拒絶と交流を描く。四天王寺高校演劇部を母体に集まった「企画OG(老いても現役)会」の第3回にして、ひとくぎり公演です。
野田作品の中ではわかりやすいこの「赤鬼」。オリジナルは日本・ロンドン・タイでそれぞれ上演されたり、今年の高校演劇コンクールで優秀賞を取った高校の演目だったりと年月を越えて幅広く支持を集めている戯曲です。今公演では日本バージョンのような4人芝居ではなく、不特定の村人を登場させることでより主要人物たちを浮き上がらせる演出となっていました。ただモブ以外のシーンで舞台をあまり有効活用できてなかったのが残念。イントレタワーはもっと使えるはず。
野田的な台詞まわしをする役者が四天出身者に多く。逆に客演の役者陣は野田っぽくなく。なんにせよ全体的におとなしかったですね。