「夕」

日本／'０８年公演(再々演)／東京セレソンDX(サタケミキオ作･演出)

民宿と食堂を経営するヤンキー一家とその周りの人々の淡く切ない恋物語。現在放映中のNHK朝の連続小説「つばさ」で良い役もらってる宅間孝行主宰の劇団公演です、初見。作演の「サタケミキオ」は宅間の別名ですが、今年から「宅間孝行」に一本化するとか。
いくら深夜とはいえ民放で舞台作品を放映するなんて驚き。これから増えていくといいですね。さて、今公演。「涙と笑いのウェルメイドプレイ」を掲げる通り、狙いに狙った内容に不覚にもホロリとしてしまいました。登場人物の話す博多弁が非常に芝居にマッチしており、方言の持つ力を再認識。芝居最初の伏線を一番最後忘れた頃にぶつけてくるのは一種のカケな気もしますが、きっとCMが挟まれなければ問題ないのでしょう。
役者の力量にバラつきが見えましたが、本当の家族みたいに温かかったです。それにしても「七夕」→「夕＝ばた」がツボ。