ノブをまわすと

その日観た映画や、演劇をはじめとした舞台公演に、ちょっとした感想でも。

「ザ・キャラクター」


日本/公演中/劇団さらすば(野田秀樹作、矢田宏晃演出)


オウム真理教地下鉄サリン事件を題材に、新興宗教化した書道教室とギリシャ神話の世界で"言葉"に隠されたものを探す。NODA・MAP公演作品を劇団「さらすば」が上演したものです。初観劇、それもそのはず7年ぶりの第3回公演だとか。
社会派メインの野田、この時点で少し興味は削がれますが。オリジナルがどうだったのか知りませんが、今公演に限って言うと現実の事件の重みにも"言葉"の重みにも負けてます。自分の書いた文字しか信じられないのならば、演劇というジャンルにおいて台詞として発せられる"言葉"を信じるにはそれ相応の説得力か、或いはねじ伏せるだけのパワーが必要かと。音照はもっともっとサポートを。
大家古神役・大崎勇人が突出。他の役者たちは演技の方向性がバラバラで統一感がなかったためよくわかりませんでした。