ノブをまわすと

その日観た映画や、演劇をはじめとした舞台公演に、ちょっとした感想でも。

「贋作 罪と罰」

日本/'95年公演/NODA・MAP(野田秀樹作・演出)


理想の名のもとに金貸しを殺した女学生と坂本竜馬を通して、大きくうねる幕末の時代を描き出す。大竹しのぶを主演に向かえたNODA・MAP旗揚げ後第二回公演で、松たか子再演版を以前観てます。
無駄を省きに省いた再演版に比べて、ごちゃごちゃと荒々しい感じがしました。幕末の動乱のごちゃごちゃ感を出すためにか、音響SEをまさかの舞台前方で役者たちがペットボトルを振ったり棒で叩いたりと生音で出すという演出。これは舞台で観てみないとちょっとよくわかりません。衣装が微妙でした。全体的にみて、再演版の方が好きです。
芝居芝居した芝居をする役者がメインキャストにズラリ。大竹しのぶ筧利夫、そして生瀬勝久。前後者はともかく、筧は何を観ても筧ですね。鴻上芝居では気になりませんが野田だとちょっと鼻につきます。