ノブをまわすと

その日観た映画や、演劇をはじめとした舞台公演に、ちょっとした感想でも。

「20世紀少年 終わりの始まり」

20世紀少年 <第1章> 終わりの始まり 〔スペシャルプライス版〕 [DVD]
日本/'08年製作/堤幸彦監督


世界征服を企むカルト教団の教祖は幼馴染みの誰かであり、更にその計画は昔自分が少年の頃作ったお話通りだったことに気付き世界を救うために立ち上がる男の姿を描く。浦沢直樹の同名人気漫画を豪華キャストを並べて3部作で映画化した第1作目です。
観てて面白かったのはキャストがことごとく原作漫画に忠実な点。これは確かに感心するくらい似てます。でも、それだけ。漫画をほぼそのまま映像に直していくだけの作業、そうこんなの"作業"に過ぎません。何故3部作になるのか或いはするのか甚だ疑問でしたが、そりゃこれだけ悠長に物語展開させれば長くなりますわな。普通に考えて今作の内容って導入20分辺りでおさめたい部分でしたよね。製作・配給側が3倍の興行収入を欲しいだけじゃないのですか。1本にまとめてこその映画作品、これは"手抜き"というのです。そんなに日本に脚本家はいないのか!
この豪華キャスト陣は正直必要があるのかしら。こんな映画に出るより、彼らは別の良い映画に出るべきでしたね。非常に残念です。