ノブをまわすと

その日観た映画や、演劇をはじめとした舞台公演に、ちょっとした感想でも。

「贋作・罪と罰」


日本/公演中/劇的ショウゲキジョウ(野田秀樹作、Bayan Waist Fat演出)


粗筋は過去の日記より*1。昨年も野田戯曲を上演した「劇的ショウゲキジョウ」による「ドストエフスキー×幕末×パンクロック」と銘打った第三回公演です。
幕末に見立てた戯曲自体の設定に携帯電話やタブレット端末など現代の電子機器を取り入れた演出。時代を曖昧にすることでより普遍性を高め。ええじゃないか=パンクロックで場転にメリハリ、ただこの場合熱狂を巻き起こすロックスターの置き方にはもう少し丁寧な取り扱いをして欲しかったです。扇動=先導者を明確にして良いものなのか。畳返し的な舞台装置を活用するも効果はあがらずな印象。
内山ネコを見たくて。あの体型と軽さは再演版の古田新太を彷彿とさせ。ラストでもっと化けられたらよかったのに。

*1:NODA・MAP初演版→id:totte:20090821、再演版→id:totte:20060413、id:totte:20091101、大阪大学劇団六風館版→id:totte:20080920