ノブをまわすと

その日観た映画や、演劇をはじめとした舞台公演に、ちょっとした感想でも。

「吸血鬼」

日本/'09年公演/グリング(青木豪作・演出)


繋がりたいのに繋がれない人間たちの姿を描く。近年注目度の高い劇団「グリング」による最新公演です。グリングは初見。
どれが現実かわからないけれど現実であれ妄想であれ、みんながみんな誰かと繋がっていたいと望む。誰かを頼って踏み台にして生きていく。みんな人の血を吸って生きる吸血鬼なのだから。正面にアパートがある円形舞台で場面もコロコロ変わるものの、照明で効果的に切り取ったり装置のハコを適宜動かしたりして決してもたつかせない。小道具が全部青で統一されているのも視覚的に邪魔にならなくてGOOD。アパートの美術は…すごいね。
役者がみんな面白かったです。うち劇団員は3人だけだそうですが、あのメンツならもっと観てみたいと思います。それにしてもみのすけは何を観てもみのすけですね。