ノブをまわすと

その日観た映画や、演劇をはじめとした舞台公演に、ちょっとした感想でも。

「カラフルメリィでオハヨ'97〜いつもの軽い致命傷の朝〜」

日本/'97年公演(3演)/NYLON100℃(ケラリーノ・サンドロヴィッチ作・演出)


粗筋は過去の日記から(神大自由劇場版→id:totte:20090703)。劇団健康時代に書かれたKERAの"私演劇"の初NYLON再演版です。
以前に学生演劇版を観たときはKERA初期のナンセンス・コメディ作品だと捉えたのですが、今回本家版を観て違う印象を受けました。モンティ・パイソン風のスケッチが多用されてはいるものの、現在のKERA主流であるブラック・ファンタジーが作品の基盤となっており、KERA新旧2大構成要素が融合した代表作らしい代表作であると思います。
みのすけのイノセントさとみのすけ老人役山崎一の複雑怪奇な脳内。ギャップがあるようでフと同一なものに見えたりと、なかなか興味深い。