ノブをまわすと

その日観た映画や、演劇をはじめとした舞台公演に、ちょっとした感想でも。

「東京アメリカ」


日本/公演中(再演/ソワレ)/範宙遊泳(山本卓卓作・演出)


とある劇団の公演直前の稽古場で、現実と虚構がゴッチャになっていく。東京の劇団「範宙遊泳」の2010年初演作の東京名古屋2都市再演公演です。客演で名前を知ってからの初観劇。
よくある手法の演劇バックステージものではあれど、見せ方が客入れから導入からもう徹底。舞台上の現実と芝居との境界だけでなく観客側の現実との境界までも曖昧になってきます。「現実の揺らぎ」が頭をよぎった時背筋がゾクッとしました。休憩時の小屋外廊下での役者間会話なんて盲点。東京公演ではあったマッハ平台組立も観てみたかったですけど。
若い役者、みんな面構えが綺麗めで驚き。男は大橋一輝と高木健、女は田中美希恵が非常に面白かったです。そして山脇唯かわいい。