ノブをまわすと

その日観た映画や、演劇をはじめとした舞台公演に、ちょっとした感想でも。

「まあだだよ」

まあだだよ [DVD]
日本/'93年製作/黒澤明監督


随筆家内田百間(←正確には「もんがまえに月」ですが表記されず)とその教師時代の教え子たちとの交流を描く。黒澤作品30作目であり監督生活50周年、そして彼の遺作だそうです。
何年経っても自然と彼の家に集まり酒を酌み交わし、先生が困っていると聞けばすぐに駆けつける。生徒からこれだけ愛される教師はそういないでしょう。ユーモアに溢れ、全く教師らしくない教師。そんな教師に出会えた生徒たちがとてもうらやましい。途中挟まれる戦争はサラリと流し、教師と教え子という愛ある師弟関係のみに焦点を絞っておりとても感情移入しやすく観やすかったです。
まさかの所ジョージが素晴らしい。井川比佐志とともに演じた教え子役の両者ハマっていたこと。見直しました。あとはチョイ役(でも良い位置にはいるのですが)に寺尾聰がいたり吉岡秀隆がいたりと、ニヤリ。