ノブをまわすと

その日観た映画や、演劇をはじめとした舞台公演に、ちょっとした感想でも。

リアリティ・ショウ

虚構の劇団『リアリティ・ショウ』 [DVD]
日本/’08年公演/虚構の劇団(鴻上尚史作・演出)


ネット企画で24時間生活と稽古を配信される若手劇団の1か月を描く。
演劇と恋愛とカルト宗教という今作の3題噺は、すべてがリアルでありフィクションでもあるもの。つまり、そのまま「リアリティ・ショウ」なんですね。劇団という閉じた社会に向けられた視線と投げ込まれた石は、以前の関係には戻してくれない。現代社会の閉塞感をモニターの枠にはめ込んだ構成は買うけれど、どうしても前作(『グローブ・ジャングル』)同様に第三者視点に感じてしまいます。
2作目の鑑賞で劇団員のポジションがわかってきた。まだ推しは見出せていない。