日本/’10年公演/虚構の劇団(鴻上尚史作・演出)
筆の進まない作家が自分をかたるブログを見つけたことで失われた記憶が呼び覚まされる。
いまや「エゴサ」は一般用語に近い認知度となっているけれど上演当時はまだそれほどでもなかった気がします。鴻上戯曲なのだからもっと深い考察と眼差しを観たかった思いはあれど、やっとらしい作品を観た気がして満足です。気になるのは沖縄と断定せずどこか空想の島であって欲しかったのと、そこに描かれているのが現在でも変わらない問題ばかりだということ。
ギラギラ感が減ってスマートな山崎雄介。