ドライヴ
米/’11年製作/ニコラス・ウィンディング・レフン監督
運転技術に秀でた男が恋に落ちた女性を助けるため命をかける。カンヌ映画祭で監督賞を受賞した作品です。
表稼業は自動車修理工とカースタント、裏ではどんな危険な状況でも指定地点まで車を走らせる逃がし屋として生きる冴えない寡黙な男は亭主と子供を持つ隣人の女に惚れてしまう。日常の楽しさを教えてくれた女、働く場所をくれた工場長。そんな温もりを裏社会の抗争でことごとく壊された怒りから、映画は一気にバイオレンス色を帯びる。きつめの色味と乾いた空気が画面のかっこよさを際立たせ、痺れ薬のように身体を蝕む作品でした。
二面性をもつ主人公をライアン・ゴズリング。ヒロインにキャリー・マリガン。