「ギターを持った渡り鳥」
日本/'59年製作/齋藤武市監督
過去を背負ってギターひとつで放浪する男が北海道を舞台に己の信ずる正義のために拳を振るう。マイトガイ小林旭主演の渡り鳥シリーズの一作目です。
めっぽう強くてキザで裏世界でも物怖じせずショパンまで弾けちゃう。しかも女になびかない。三枚目要素がまっったく無いヒーローものが当時の流行だったんですね。逆に新鮮。「用心棒」という職種は、黒澤映画でも思いましたがなかなか面白い。自分の腕次第なのでへつらうこともなくあくまで「対等契約」の世界というのが良いなと。それはさておき、日活ニューフェイスが活躍する映画は一度観ておきたかったのでひとまず満足です。もうしばらくはいいかな。
小林旭の特徴ある喋り方というのはあまりわかりませんでした。浅岡ルリ子がかわいい。