2011-12-22 「華麗なる一族」 日本/'74年製作/山本薩夫監督 地方銀行のオーナー頭取一族の栄華の裏にはびこる醜悪を描く。山崎豊子の同名小説の映画版です。 題名の一筆さを、映画を観終わるととくに思います。財閥のドロドロ。多かれ少なかれこういうことやってるんだろうなと庶民である自分は勘ぐることしかできませんが。地方出の後進勢力が大きくなるにはいた仕方ない部分も多々あるんでしょう。しかし虎を狩るキツネでも中央の狸にはかなわない、ということか。 月丘夢路と京マチ子、嫁と妾のラストシーンでの女の意地と誇りに恐怖すら覚えます。