ノブをまわすと

その日観た映画や、演劇をはじめとした舞台公演に、ちょっとした感想でも。

「この素晴らしい世界は〜another perfect world〜」

日本/公演中(ソワレ)/マニンゲンプロジェクト(町田一則作・演出)


寝たきりの青年から見た壊れていく家族の世界。ぶらり、初観劇。
出てくるのは閉鎖した人間ばかり。家族から、社会から、目を背け、価値という言葉に踊らされる。それを究極的に閉鎖した障害をもつ男が、自分だけを見て、パーフェクトだと言い切る。震災後に「絆」と言われ続けた反動なんだと思いますが、あの時ではなく今それを訴えて、その言葉がはたしてどこに着地するのか/させたいのか、最後までわかりませんでした。