ノブをまわすと

その日観た映画や、演劇をはじめとした舞台公演に、ちょっとした感想でも。

「ファイナルカウントダウン」


日本/公演中/東北大学学友会演劇部コメディアス(鈴木あいれ作・演出)


年末の男子寮内、汚い部屋でぐうたらしていた大学生たちの前に突然デジタルのカウントダウンが現れる。東北の演劇祭大賞受賞を皮切りに京都でも賞を荒らした話題作の名古屋公演です。初観劇。
初演時の演劇祭の時間制限規定と演劇のメタ構造とを遊び倒した作品。ヨーロッパ企画を思わせる学生芝居と設定なのでどうしても比較して劣るのですが、即興(風の)度を高め観客を引き込むポイントの押さえ方は秀逸。芝居が加速度的に展開するのが中盤を越えてからというのが勿体ないところ。南河内万歳一座の傑作即興劇「青木さん家の奥さん」みたく定番化もはかれそうです。
大学生で大学名を冠してのツアー公演はいいですね。