ノブをまわすと

その日観た映画や、演劇をはじめとした舞台公演に、ちょっとした感想でも。

「逃げる五右衛門」


日本/公演終了(再演)/追撃☆ニトロ(chihiro作、後藤啓太演出)


思春期真っ只中の三代目五右衛門が、自由を望むお姫様と出会い自分探しを始める。昨年解散した劇団「斬撃☆ニトロ」のメンバーによる過去公演の再上演企画です。追悼の「追」なのかしら、なんにせよ初観劇。
エンタメ活劇をこれだけしっかり届けてくれるとは失礼ながら思っていませんでした。王道を行くストーリーは最後までそれほど失速せず、サイドストーリーも破綻させずに群像劇としての側面も持ち。コンピュータゲームのような印象を受けました。なによりも客席からトリプルカーテンコールが起こったのがこの団体が愛されていたことの最大の証明なのでしょう。
暑苦しい二枚目半の体当たり演技がすがすがしい。その中で鼠小僧役の今西刑事のしなやかさが異質。