2014-04-15 「その男、凶暴につき」 日本/'89年製作/北野武監督 荒々しい町を担当する暴力刑事が職を失くしてまで血に染まる姿を描く。芸人ビートたけしが映画監督北野武となった処女作です。 切り取り方はドライなのに結構登場人物たちには仁義やら情やらが漂っており、渇ききっていないこのアンバランスな感じが妙に惹きつけるのです。そのアンバランス感は銃をぶっ放すシーンよりも日常の延長線上でのバイオレンスの方が背筋凍ったりするところからも。あと、たけしはロケーションが独特で、絵的なこだわりが強いんだなと思いました。 キチガイばかりだと呟かれるように、ビートたけしと白竜の一騎打ちは凄惨にして壮絶。