2014-07-14 「ソナチネ」 日本/'93年製作/北野武監督 親分に切り捨てられたヤクザの組長が沖縄での抗争のなかで死と向き合う。 たけしの描くヤクザはいつも純粋で不器用でまっすぐで。息をするように殺し殺されるのにそれでいて人命が軽く感じられないのは、そこに余計な感情が乗ってこないからだと思います。押し付けられないというのは心地よいし、逆に雄弁である。唯一生き残る勝村政信演じる若者の、純朴さと残虐性の同時存在がそのままこの映画を総括してくれる。 勝村と寺島進の掛け合いが非常によい。