「クローサー」

米／'０４年製作／マイク・ニコルズ監督

男女４人の真実と嘘の交錯するビターな愛の形を描く。マイク・ニコルズ監督、誰かと思えば『卒業』の人じゃないですか。
偏執的なまでに「真実」を求める男たち。しかし彼らが欲しいのは真実ではなく「自分の望む答え」であって、結局どう答えようと結果に違いはないのでしょう。「真実」で塗り固めた恋愛はそもそも「真実」なのか。それは嘘とどう違うのか。存在から嘘の象徴のような女の子がそこに違和感を覚えるというのはなかなか意味深長であります。ところで向こうの国の人は本当にあんな会話をしているんですかね。日常会話とは思えない。
ナタリー・ポートマン、ジュード・ロウ、ジュリア・ロバーツにクライヴ・オーウェンという豪華な４人芝居。＃溜息＃。