ノブをまわすと

その日観た映画や、演劇をはじめとした舞台公演に、ちょっとした感想でも。

約束のネバーランド

約束のネバーランド
日本/’20年製作/平川雄一朗監督


食用に育成される人間の農園であることに気付いた孤児院の子供たちが命がけで脱走する。同名の漫画の実写化です。
原作の表層をなぞるだけの脚本にげんなり。明かされる真実とだまし合いにより、少年少女の繰り返される希望と絶望がいまいち伝わらないのは致命的です。はなから続編の存在を匂わせるつくりになっているのは昨今の映画産業のやり方から仕方ないのかもしれませんが、この映画に限らずともひとつの作品として観てもらう気がないようにしか思えずどうしてもいただけない。
浜辺美波は年齢不詳で問題ないものの、ほかの子役の演技は観ていてしんどいところもあり。