ノブをまわすと

その日観た映画や、演劇をはじめとした舞台公演に、ちょっとした感想でも。

「ニコラス・マクファーソン」

日本/'06年公演(再演)/Piper(後藤ひろひと作、竹下宏太郎演出)


あらすじは過去の日記からどうぞ(→id:totte:20081017)。関西演劇集団「Piper」による公演です。
何度観ても面白い。導入部分は少しタルくて難ありですが、セットの意味がわかったところから一気に物語が回り始める、その瞬間のドライブ感がたまらないです。後藤の筆が光るくだらない掛け合いはもちろんのこと、振付師が本職の竹下演出によるもはやダンスといってもいい段取り芝居の妙がこの芝居の醍醐味。段取りを単なる段取りに見せない役者陣のうまさがあればこそですね。
平田敦子がいるだけで、それだけでもう勝ったも同然。あえて「卑怯」と言わせてもらいます。