ノブをまわすと

その日観た映画や、演劇をはじめとした舞台公演に、ちょっとした感想でも。

「いぬのさんぽ」


日本/公演中/劇団うんこなまず(繁澤邦明作・演出)


ひきこもりの男女が外の世界に踏み出すまでを描く。阪大の劇研を母体にした劇団「うんこなまず」の第3回公演です。
ただ面倒くさいからと引きこもる彼らの心の中のお家は大火事だしぐちゃぐちゃ乱雑気味。それでも自分の部屋の外には誰かがいる。言い方は悪いけど、傷の舐め合いを全肯定する脚本でした。これを優しさととるか愚かととるかは難しいです。けど3.11以降だから許容したい、という認識には陥りたくない。劇団の色を確認中な「うんなま」を僕は"ニコ動演劇"と称したい。早く薄っぺらい青春路線をやめるか昇華するかしてほしいな。
女優陣が良いですね。田中めぐみに藤本梢子、声が独特。逆に男は期待外れ。