ノブをまわすと

その日観た映画や、演劇をはじめとした舞台公演に、ちょっとした感想でも。

「REBIRTH〜ジュリエットとジュリエット〜」


日本/公演終了/ほどよし合衆国(大塚雅史作・演出)


大学の演劇部の部室で見つかった古い脚本が自分の書いたものだと気付いた少女は、挟まれていた写真の彼に"再会"すべくタイムトラベルする。芸能プロダクション「イズム」所属の若手タレントらによる劇団「ほどよし合衆国」が大塚雅史を作・演に迎えた作品です。ほどよし、大塚、ともに初観劇。
時間旅行は拍子抜けするほどあっさり行われる代わりに、「ロミオとジュリエット」を下書きとした自分の存在をかけた恋愛物語と、伝統と革新の狭間での演劇論を中心に描かれます。どちらももっと掘り下げて欲しかったけれど、ロミジュリの台詞を登場人物の心情に寄り添わせた造りは嫌いじゃないです。円形舞台かつ段取り芝居で大変そうでした。しかし全体的にどこかで観たことあるような内容だったのが不満。
おもしろい役者もいればそうでもないのもいる。でもタレントの卵たちだということからか、年齢は近そうな学生演劇とは一線を画している印象は受けました。段取り遂行の必死さがもう少し薄れたらよかったな。