ノブをまわすと

その日観た映画や、演劇をはじめとした舞台公演に、ちょっとした感想でも。

「遊園地3兄弟の大冒険」

日本/'10年公演/ギンギラ太陽's(大塚ムネト作・演出)


福岡の老舗遊園地「到津遊園」が、不況の大波にさらされて経営の厳しい様々な遊園地たちとともに、子供たちに夢を与え続けようと頑張る姿を描く。九州に実在する建物・乗り物などの歴史を演劇化し続ける福岡の被り物劇団「ギンギラ太陽's」の公演です。「男ビルの一生」がオマケ同時上演。
この芝居はどの層を狙ってるんでしょうね、子供向け感が増した反面戦争描写や社会問題がどうも浮いていたように思います。そして、よくもまあギンギラは地域の特産品や名所などを脚本的にうまいこと持って来るなといつも感心するのですが、今作はそのチョイスと使い方があまり内容にマッチしてるとは言えず残念。空想と現実の絡みも厚みがなく。オマケの方が楽しかったかな。
杉山英美がやっぱり気になる存在です。目が行くんですよね。彼女の中洲の玉屋さんは最高です。ひよこ侍が見たかった。