ノブをまわすと

その日観た映画や、演劇をはじめとした舞台公演に、ちょっとした感想でも。

「赤い薬」


日本/公演中(再演)/MONO(土田英生作・演出)


薬の生体実験に参加する人々をめぐるコメディ。MONOは初観劇です。
静かだがウィットに富んだくだらない会話から一転、生命にかかわる事態へと発展していく。脚本は洗練されている印象を受けました。が、洗練され過ぎている印象も受けました。綺麗に流れて、はい終わり。高い報酬に引かれて身寄りのない人々が集まってくる生体実験の世界という社会問題をも取り上げる余裕までかましてくるところに、ちょっと引いてしまいました。素直に観れなかった感もあります何故か。
舞台が美しい。柱で囲まれた(半)円形のピロティのような場所の上部にはステンドグラス。