ノブをまわすと

その日観た映画や、演劇をはじめとした舞台公演に、ちょっとした感想でも。

「熱闘!!飛龍小学校☆パワード」


日本/公演中/神戸大学自由劇場(西田シャトナー作、梶川明演出)


小学校のグラウンドに眠ると言われる神秘の力を持つ宝石「飛龍エメラルド」を巡った、小学生たちの熱い闘い。西田シャトナー主宰「惑星ピスタチオ」の前身劇団のある神戸大学、その2つある内のもう一つの劇団による公演です。
壮絶な冒険、熱い友情、ほのかな恋心。でもそれらは全て小学生ならではの数十メートル四方の世界で繰り広げられるという着眼点と発想力が素晴らしい。敵は6年生の番長グループに児童会、敵のダンジョンは高学年棟で低学年で潜入して生きて帰ってきた者はいないとか、とにかくシャトナー節満載。突っ込み所にわざと突っ込ませつつ世界観に自然とのめりこまさせる、その独特なスタイルは本当にすごいと思います。
演出はかなりシャトナー好きなのでは。がっつりピスタチオ方式でした。パワーマイムに始まり、指で人間を表現したり音響の突っ込み方など、なかなか面白かったです。装置もシンプルだけどギミック凝ってて素敵。滑舌が微妙な役者がもったいなかったですかね。