ノブをまわすと

その日観た映画や、演劇をはじめとした舞台公演に、ちょっとした感想でも。

「Re:ALICE」


日本/公演終了(千秋楽)/神戸大学自由劇場(西田大輔作、宇治橋咲演出)


一人の男と一人の女の鏡の国のユメマボロシ。昨今人気の「劇団AND ENDLESS」西田大輔脚本による神大自由劇場4回生卒業公演です。
公演クオリティは今の阪神間の学生演劇ではやはりトップだと思う。僕が西田大輔の脚本を好きじゃないという一点が逆に申し訳ないくらいです。舞台美術の完成度には毎度頭が垂れます。特に木の造形と扉周りの模様が良い。またオープニングの映像には痺れました。難を挙げれば音響の音の切り方が非常に気になったのと、ダブルコールを要求するのはキつい言葉ですが自意識過剰。それを決めるのは観客であるべき。
流石の4回生、役者みな巧し。細かい笑いを逃さず、リズムも崩れない。サダム役のクルム伊達直人の安心と不安が混ざり合った佇まいがベストアクトです。