ノブをまわすと

その日観た映画や、演劇をはじめとした舞台公演に、ちょっとした感想でも。

「フリータイム」

日本/'08年公演/チェルフィッチュ(岡田利規作・演出)


都会の早朝のファミレスに居る人々の姿を切り取る。東京の最先端を走る劇団「チェルフィッチュ」による公演です。
チェルフィッチュ」は2本目なのですが、前作より素直に観れました。役者は大変でしょうね。超口語的な台詞回しはやはり好きにはなれませんが、時間に縛られる都会の日常の中で早朝のファミリーレストランという日常的でありつつも非日常的な空間は、時間に縛られたくない人間の日常からの逃避場所となっているのではないか、という視点がスルリと身体に入ってきて良かったです。ただやはり途中で一時ダウン。
シンプルでありながら衝撃的な舞台美術が世界観を見事に表していて良。緑色のブロックが時間的・社会的縛りや囲い、足枷等を具体的かつ抽象的に表していて、これまた良。