ノブをまわすと

その日観た映画や、演劇をはじめとした舞台公演に、ちょっとした感想でも。

「マクベス」


日本/公演中/子供のためのシェイクスピアカンパニー(W・シェイクスピア作、山崎清介演出)


魔女の予言によって国王になることを告げられたマクベスの半生を描く。シェイクスピアの4大悲劇のひとつを今年15周年を迎えた「子供のため」シリーズで上演したものです。
まだ『マクベス』をやってなかったことにまず驚き。毎年夏の風物詩な「子供のため」シリーズ、黒コートにクラップという形式化された芝居でありながら毎度安定感とかっこよさと新鮮さを併せ持っています。特に今作では有名なマクベス夫人は控えめにマクベスだけに焦点を絞り、さらに無性格の黒コート集団による群唱を効果的に使うによって王位までのぼりつめたマクベスの孤独を明瞭に描き出してました。赤を活かした照明が素敵。音響はいつもより声モノが多くて少しうるさかったかな。
カミ側前方席だったためマクベス役の石田圭祐の表情がハッキリと見れて大満足。伊沢磨紀の凄さ再認識です、今回は女役も違和感なく。山崎清介の十八番である大女は控えめの印象。MVPは若松力ですかね。休憩後に久々にイエローヘルメッツのフリートークがあって楽しかったです。道頓堀で泳がないで下さい。