ノブをまわすと

その日観た映画や、演劇をはじめとした舞台公演に、ちょっとした感想でも。

「ともだちが来た」

日本/'03年公演/阿佐ヶ谷スパイダース(鈴江俊郎作、中山祐一朗演出)


とある夏の日、畳敷きの部屋に自転車でふらりと尋ねてきたともだちとの2人芝居。劇作家鈴江俊郎の戯曲を「阿佐ヶ谷スパイダース」が上演したものです。
静かな雰囲気で内容に抑揚はほとんどなく、主に役者芝居によるものでした。普段「阿佐ヶ谷〜」で演出をやっている長塚圭史が役者をし、役者をやっている中山祐一朗が演出をするという一風変わった配役(?)の今作。僕は長塚の顔があまり好きじゃないので伊達暁の方を買う。まあ静かな演劇はあまり好きじゃないので、これといって面白いわけでもなかったのですが。そういうこともあるかな、くらい。無いですけど。
友情とはこういうことか。自分を覚え続けてくれる相手が一人しかいないけれど、逆に一人いたことは"ともだち"にとって大きな救いだったのでしょう。