ノブをまわすと

その日観た映画や、演劇をはじめとした舞台公演に、ちょっとした感想でも。

「ラ・マンチャの男」


日本/公演中/デール・ワッサーマン作、松本幸四郎演出


宗教裁判のため牢獄に入れられたある詩人が描き出す狂人"ラ・マンチャの男ドン・キホーテ"の物語。歌舞伎役者・松本幸四郎が演出・主演をつとめる上演回数1100回を超えた人気作です。
ミュージカルとのことで多少身構えて行ったのですが、何の何の。曲は耳ざわりの良いのばかりだし、役者はうまいし。松たか子はやばい、今一番脂がのってるだけあります。福井貴一も素敵。子供のためのシェイクスピアに出てた時はあまり記憶に残らなかったのですが、むちゃくちゃ良い声してますね。かっこいいし。ちょい役だけど床屋役の人は面白かった。上条恒彦があまり歌わなかったのが唯一心残りかな。でも、彼らは全て松本幸四郎をひき立てるためにいるようなモノ。幸四郎はダテじゃなかった。
学生料金でチケットを手に入れたのですが何と端っことはいえ2階席の最前列と引き換えでした。表情まで見えて最高、至福のひと時でした。