ノブをまわすと

その日観た映画や、演劇をはじめとした舞台公演に、ちょっとした感想でも。

「ニコラス・マクファーソン」

日本/'06年公演(再演)/Piper(後藤ひろひと作、竹下宏太郎演出)


暗殺者に狙われている某国外務大臣ニコラス・マクファーソン氏を守るべく配備された警察と殺し屋の頭脳戦、のはずが事態は思わぬ方向へ…。関西出身のそうそうたるメンバー*1による豪華ユニットPiperの第2回公演の再演版です。Piperは初見。
大王の脚本は巧すぎる。別空間の2組の会話と行動が交錯する場面は鳥肌ものでした。そして銃をかまえて舞台上を4人の男が動き回る場面のカッコよさといったら。DVDの「おまけ」でそのシーンの稽古風景を見て納得。そして演出竹下宏太郎の本職が"振付師"と知って更に納得。あれはダンスなんだ。だからあんなにキッチリ合うのね。脱帽。
役者陣。小須田康人、大好きです。三上市朗、今作ではそこまで濃くなかったような。六角慎司ジョビジョバみのすけ、殺し屋にしては人相が人良さげすぎる。川下大洋、顔覚えた。平田敦子、出落ち。アドゴニー、乙。

*1:現在メンバーは5人。元「遊気社」座長・現「王立劇場」主宰の後藤ひろひと、元「そとばこまち」の川下大洋、元「リリパットアーミー」の山内圭哉、元「惑星ピスタチオ」座長・現「IQ5000」主宰の腹筋善之助、振付師竹下宏太郎。竹下だけは東京者。