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２人組のお笑い芸人ながらも、彼らの舞台で見せるコントは「限りなく演劇に近い」と評されるラーメンズの最新公演です。ことば遊びをふんだんに織り交ぜた数本のコントから成りながらも、舞台装置は極力排除され、彼ら自身も黒一色のシンプルな衣装に身を包んだそのステージは、もう「演劇」。ラーメンズは初見です、放映したNHKに感謝。
映画やら他者演出の舞台やらで「ラーメンズ・片桐仁」というクレジットを見ていて(どれもまだ観れたことは無いですが)、たしか芸人なのに結構演技に定評があるんだなあと少し関心を持っていたのですが、どうやら彼らを侮ってたみたいです。練りに練られた脚本、研ぎ澄まされた笑いのセンス、そして卓越した演技力。どれをとってもそこらの演劇人に引けをとらないステージに脱帽。特に前述したことば遊びは、その巧みさに留まらずネタとしてのレベルもなかなかのもので、とりあえず爆笑しました、というのが最高の褒め言葉でしょうか。
珠玉の短編集てな印象。中でもラストの「銀河鉄道の夜」をモチーフにしたコントはその公演の集大成チックで、ネタだけじゃなく演技で見せる箇所も多々あり、とても好きです。
