ノブをまわすと

その日観た映画や、演劇をはじめとした舞台公演に、ちょっとした感想でも。

「ぼくの伯父さん」

ぼくの伯父さん [DVD]
仏・伊/'58年製作/ジャック・タチ監督


なんともすっとぼけた映画でした。ニヤニヤ笑いが止まらない。台詞は極力排除されていて、同じように内容もほとんどなく、軽快な音楽にのせてジャック・タチ本人演ずるユニークな伯父さんがひょうひょうと街を歩き回るだけの映画です。
何をやってもピントがずれている伯父さん。噴水の管に穴あけて別のところから噴出した水を必死に足で抑える伯父さん。ケンカしようとして別の人を殴っちゃう伯父さん。仕事をもらってもどうも集中できない伯父さん。
だけど、彼にしか懐かない扱いにくい年頃の甥っ子、そんな息子を彼が余計ダメにしていると思っているが彼のために仕事の口を見つけてあげる父親、住んでる家の家主の母娘や周りの人々、そして犬。
みんなそんな伯父さんが大好きなんです。
本当に楽しいホンワカした映画でした。