ノブをまわすと

その日観た映画や、演劇をはじめとした舞台公演に、ちょっとした感想でも。

遊星からの物体X

遊星からの物体X (字幕版)
米/’82年製作/ジョン・カーペンンター監督


南極の永久凍土から発掘されたエイリアンに侵略される観測所の職員たちの恐怖を描く。映画化されるのは2度目だとか。
閉ざされた空間と動物への擬態化という鬼強設定が無理なく描けているところがこの作品を現代に生き長らえさせている要因のひとつではないでしょうか。グロテスクなエイリアンの造詣よりも、誰が敵なのかがわからず疑心暗鬼はびこる空気の方が怖いのがその証拠です。ハリウッド的な人類完全勝利!のようなラストではなかったことも好印象。
生存能力が確かに高そうなカート・ラッセル